今回出した本のルート的な何か【姫うどん】
※この記事は全て私の妄想です。あくまでも二次創作としての解釈です。ご了承下さい※
Twitterでも少し言及したんですけど、姫うどんって所謂寿命差カップルじゃないですか。
姫様は蓬莱人で、不老不死で、永遠の命を持っている。これは自明。
鈴仙は、有限の命。ただ、何年生きるのかまではあくまでも自己解釈。
(玉兎だから人間よりは長生き、1000~3000年くらいなのかなぁとか思っているけど)
ただ、東方(だけではないけど)の面白い所って考察の広さにあると思うんです。
例えば、鈴仙は玉兎だから人間よりは長生き。但し地上には”穢れ”があり、地上で長らく暮らしてきた玉兎の情報は無いので、
もしかしたら地上の”穢れ”のせいで、月で暮らしている玉兎よりは長生きできないんじゃないか?とか。
例えば、姫様は蓬莱人で、不老不死だから永遠に死ぬことはない。でも、もとより月の民は禁忌を犯す必要性がないくらい途方も無い時間を生きることができる。
”蓬莱の薬”も永琳と輝夜の能力を用いて作られたもので、絶対にその解毒方法が無いとは限らない。
輝夜の”永遠と須臾を操る能力”を別の方法で用いれば、或いは…?その意思があれば、意図的にその命を終わらせる事だって可能かもしれない、とか。
掘り下げれば掘り下げるほど、ありとあらゆるifを考えちゃいますよね。
なので、私の中の姫うどんって沢山の世界線があって、様々な解釈が同時に立ち並んでいるんです。
・鈴仙が寿命で死ぬ(一般的) ルートA
・鈴仙が蓬莱の薬を飲み、輝夜と共に生きることを望む ルートB
(鈴仙の意思?輝夜の意思?)
・鈴仙が寿命ではなく輝夜の手によって殺される事を望む ルートC
(輝夜は受け入れる?受け入れない?)
・蓬莱人をも殺す毒などを用いて、ともに死ぬことができる ルートD
とかですね…
そこからさらに細分化して、枝分かれして…
後半になればなるほどだいぶコアになっていくし、
恐らくマイナーカプとして描かれている姫うどんの9割はルートAだと思うんです。
(というか私が描いてきたもの・公開してきたもののほとんどがルートAです。)
作品でいえば、例月祭8で頒布した永遠フォトグラフィーとか。
これは完全にAルートですね。
自分が死ぬまでに沢山の思い出を残して、
少しでも輝夜様の心の中に住まわせて頂けるように…という、鈴仙の強い気持ちを描いたものです。
紅藤は斯くもかがよふ、かの姫過去を想ふは、ルート分岐前なので、
この後にAかBどちらかに分岐していく感じですね。
結構推しカプの過去に言及するのが好きなので、
この二人に関しては過去話ばかり描いてしまっているのですが…
今回描いた雨の月は須臾とともには、Bルートを匂わせた作品でもあるので、
普段の姫うどん以上に見る人をちょっと選ぶのかな…とも思いました。
というより、輝夜の内面に触れた話って今まであまりなかったので…。
輝夜に対するイメージって、人によってだいぶ違うなと感じるんです。
(カップリング相手でも変わってきますしね。)
パーフェクトプリンセスなのか、途方も無い闇を抱えた月の民なのか、ただの等身大の女の子なのか。
私は、地上の移ろう四季や変化に惹かれ、人間(翁・媼)の温かさに恋をした等身大の女の子だと思っています。
ただ、長く生きてきた中で沢山の事を経験していると思うので、限りある命のものに深入りはしないようになるでしょう。
むしろ、とんでもなく長い時間を生きてきた蓬莱人にとって、人間の寿命なんてもはや一瞬で終わるし、
我々人間目線で考えると地上に出てきたセミの一生を見るよりも短いのかもしれない。
でも鈴仙は玉兎であり、妖怪なので、人間よりもなまじ寿命が長い。だから触れ合える時間が長い。
だから感情移入してしまうし、気付いた時にはもう手遅れ、的な感じで。
”深入りしない” ”距離を置く”ことを徹底していた輝夜だから、
鈴仙から見た第一印象は優しくて、美しい、完璧なお姫様。完璧すぎて恐ろしさを感じるほど。
でもそれはある意味で”誰に対しても平等”で、”誰に対しても無関心”ということ。
無関心ではなくて、”そう見えるように、ふりをしている”だけなんですけど。
輝夜から見た鈴仙は、自分が惹かれ、恋をした”変化”の象徴。
最初は興味で拾ったものが、目まぐるしく変化しているさまをずっと傍で見ていた輝夜は、
今までずっと保ってきていた距離を、詰めたくて詰めたくて仕方が無くなってしまう。
でも、深入りすると辛いのは分かっているから決心できない。
嫌われたくないとか、今の関係が壊れるのが怖いとか、考えることは普通の恋する女の子のようなんだけど、
実際それよりも深刻なので、自分を追い詰めて、ひたすらに逃げ続ける。っていう。
…とかそんな感じで。
そんなことを考えるたびに思うんです。
……なんで姫うどんマイナーなの?
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