2016年11月

慧音の過去妄想

これ自体考えたのは2~3年ほど前ですが、Evernoteの奥底で眠っているよりは供養になると思ったのでここに投げておきますね。



白澤(はくたく)は、中国に伝わる人語を解し万物に精通するとされる聖獣である。漢字制限により日本では、白沢とも表記される。
麒麟(きりん)や鳳凰(ほうおう)と同じく、徳の高い為政者の治世に姿を現すとされる。
その姿については諸説あるが、牛のような体に人面、顎髭を蓄え、顔に3つ、胴体に6つの目、額に2本、胴体に4本の角を持つ姿で書き表されることが多い。
そのほかにも、獅子や竜のような体のものや虎の顔のものなどがある。
聡明で森羅万象に通じ、古来から病魔よけとして信じられてきた。白澤に遭遇するとその家は子々孫々まで繁栄するといわれている。



■何故聖獣とされる白澤が慧音に憑いたのか。

□ハクタクは徳の高い為政者の治世に姿を現すとされることと、廟魔除けになると信じられている事から、
為政者は身近にハクタクに関するものを置いた。

慧音の苗字が「上白沢」である事から、慧音の家系はハクタクの恩恵を重んじ、信仰してきたのではないか。
よってハクタクに近しい存在である。


医学の祖となる中国の伝説上の三皇五帝の一人である黄帝が、東方巡行した折に遭遇したとされる。


▼上白沢の家系は代々ハクタクの恩恵を重んじ、信仰してきたはずなのだが、ある時を境にその血筋が途絶えてしまう。
ハクタクの力に目を付けた有権者がその権利を使い、上白沢の家系を故意的に絶やしたのだ。
結果泣き叫ぶ乳飲み子を遺して家人は凄惨な最期を迎えることになった。

しかしのちにハクタクの力を利用しようと企む有権者は謎の病により惨たらしく死に、また、それに関わる人間も次々と命を落としていった。
以来ハクタクの祟りを恐れた人間は上白沢家に近寄る事が無くなった。

誰も近寄ることもなく、面倒を見てくれる人間もいない家で独り、乳飲み子は母親が来るのをただひたすら待ち、泣き続けた。

自身の存在で上白沢家の家系を破滅させてしまった事に深い悲しみと責任を感じたハクタクは、それから老人の姿に化け、乳飲み子の面倒を見る事に。

乳飲み子が彼を受け入れる事は容易く、すぐに彼に懐いた。

また、彼も娘のように子を愛し、「慧音」という名前と、智慧(ちえ)を授けた。

生まれた時から体が弱く、病気がちだった慧音であったが、ハクタクは自らの病魔を除く力を使う事無く自らの手で薬剤を調合し、慧音に与えていた。
というのもハクタクが妖怪としての存在を維持できるのは人間からの信仰が大きく、祟りの一件でハクタクを信仰する人間が居なくなってしまったからである。
その為老化が加速し、次第にその力も弱くなっていった。
しかし、ある日慧音がハクタクが皺だらけの手で薬を作っている姿が大好きと口にしてからというもの、力が無くとも嘆く事など無いと安堵していた。

ハクタクの世話の甲斐あり、慧音は病気と闘いながらも育っていった。

年頃の娘になった慧音の中に、ひとつの大きな夢が膨れ上がる。

それは、教師になる事だった。

沢山の智慧を授けてくれたハクタクのように、自分もまた、同じように子供たちに知識を授ける存在になりたい。


その事を伝えると、ハクタクは「きっとなれるさ」と笑って慧音の頭を撫でた。

しかし病魔が慧音の身体を蝕む。日に日に寝ている時間が増えてきている慧音の姿を見て、もう長くはないと感じていた。

ハクタクは、己の無力さを嘆いた。
昔の自分であれば彼女の病魔を除く事は容易いはずであった。しかし、信仰もなく、自身の肉体も朽ち果てようとしている。
ここまでか、と慧音と共に朽ち果てる道を、一度は選んだ。

しかし。
彼女には夢があった。

知識を必要としている子供たちを導き、教えを説く師になりたい。
また私も、彼のような存在になりたいと。

その夢を見届ける為に、人間を愛した妖怪は、自らの命と引き換えに自分の半身を彼女の身に宿した。

半妖は一切の病を知らない。
あらゆる病を退け、その強い妖力で自分の身を守る事が出来る。

しかし、ハクタク以外に心を許す者がいない慧音にとって、
自身の存在が消える事実はあまりにも大きな負担となってしまう事を
恐れたハクタクは、自分が存在したという歴史だけを食べる事にしたのだった。


そんな妄想。
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ナズー燐について考えてた



昨夜の配信でタナカラさんとナズー燐について一時間くらい語っていました。
最初にこの絵を描こうと思ったきっかけは、実はそこまで深い意味もなく、「猫と鼠のちょっとえっちな絵は可愛い(頭悪い)」と思って筆を取ったので、あまり深くは掘り下げていなかったのですが…
考えれば考えるほど「あれ?この二人ひょっとしてすごく似合ってるのでは!?」と、ナズとお燐の二人にのめり込んでいくのを感じました。 またしても新しい沼に片足を突っ込んでしまったのか…?

昨日Twitterにて書き殴った妄想をまとめると、こんな感じです。

二人は似ているようで、実は正反対な性格だといいなぁ。
二人とも仕えるべき「主人」がいて、与えられた仕事をこなす毎日を送っている。

しかし、燐とナズーリンの仕事に対する「意識の違い」って実は大きなもので、
ナズーリンはそれこそ主人への忠誠心に全振りというか、自分の人生はそれが全てだと思ってる。
お燐はさとりの事が大好きではあるけれど、あくまでも「さとりのペット」という立場にいるためにそこまで忠誠心というものを重く捉えてはいない。
さとりに命の危機が訪れる事があればもちろん、身体を張って守るけれど、ナズーリンに比べると意識がゆるいというか軽いというか。
そこは猫なので、自由気ままという感じで。
だからオンとオフを分けていて、仕事はちゃんとするけれどオフの時は主人に膝に乗って甘えたり、ふらふらと何処かへ遊びに行ったり。
だからナズーリンとお燐のファーストコンタクトはお互いに良い印象ではなくて。

お燐はナズーリンに対して「真面目で、融通が効かない、仕事人間(妖怪)。中身のない、つまらない奴
ナズーリンはお燐に対して「軽佻浮薄で狡猾で、全く信用のならない奴だ

くらい思っていそうだなって。

でもお燐がちょっかいを出すと、ナズーリンは顔を真っ赤にして怒って、それが楽しくて。
「つまらない奴」から、「つつくと動く面白いオモチャ」にランクアップ(?)するんだ。

それから、頻繁にナズーリンをからかいに顔を出しに行くお燐。

ナズーリンは、自分が暇で時間を持て余している時に見計らって来るもんだから、あまり追い返す理由も思いつかずに。(不愉快だから消えてくれとも言えない)
なんだかんだと最後は普通に世間話をして、お燐が笑顔で「また来るよ」と行って去るもんだから、まあこういうのも悪くは無いのかな、って思い始める。

お燐が遊びに来て、少しお話して、帰る。この流れが日課になってきた頃、ある日ぱったりとお燐が顔を出さなくなる。
「どうしたんだろう。何かあったのかな」って、ナズーリンはそこで初めて、寂しさや不安を感じている自分に気付く。
最初は迷惑でしか無かったのに、気付いたらお燐と過ごす時間が楽しみになっていた。こんな気持ちははじめてだし、正直否定したかった。

でも、次の日も、その次の日も、お燐は来なかった。

段々とお燐に会いたいという気持ちが膨らんできて、ナズーリンはとうとう初めて、自分からお燐に会いに行く事を決めるんだ。

はじめて「暇を頂きたい」と頭を下げるナズーリンに星は驚くけれど、「友人に会いに行くんだ」って言葉を聞くと、嬉しそうに笑って許してくれるんだ。


こうして迷いながらもお燐に会いに行くナズーリン。
当然、お燐は驚く。「どうしたんだい?」って、まるで知らない顔をして。

「どうして、突然来なくなったんだ」

ナズーリンは訪ねた。
お燐は、しばらく考え込んだあとに、えへへ、と頬を掻いて、言った。

「迷惑かな、と思って」

ナズーリンは、それを聞いて、驚いた。
でも、そうか。確かに最初は、迷惑だと思っていたんだ。
でも、お燐がそんな事を気にしていたなんて、意外だった。
何も考えずに、オモチャをからかうような気持ちで、毎日来ていたのだと思ったから。

「確かに、迷惑だ。」
そう応えるナズーリンに、やっぱりね、とお燐は寂しそうにへへへ、笑う。

「だが、いい時間潰しにはなっていた。
だから、あなたが来てくれない日は、時間の潰し方が分からなくなってしまった」

と、目を逸らして、少し赤面しつつ、頬を掻くナズーリンを見てお燐は急におかしくなって。

「仕事一筋だったあんたの、どこに潰す時間なんてあるっていうのさ」

と、減らず口を返した。


最初の第一印象は、最悪。
「主人に尽くす事が人生の全て。それ以外は煩わしい、必要無い。こいつは確かにそう言っていた。
クソ真面目で、返事もどこか事務的で、ずっと距離を置かれてる。
あたいにはそれが理解できなかったし、したいとも思わなかった。
だって、この世界にはこんなに楽しいものが、美味しいものが、可愛いものが溢れてる。
毎日あったって時間が足りないくらいだ。なのに、こいつはそれらを見ようともしない。なんて哀れなやつだ。
住む世界が違うと言ってしまえばそうなのかもしれない。けれど、あたいはこいつの事が気になって仕方がなかった。
放っておけなかった。 余計なお世話だって、無駄なお節介だって分かってた。
けれど、こいつに笑って欲しかった。仕事以外の趣味を、楽しみを、見つけて欲しかったんだ。」


お燐は表向きには軽佻浮薄で狡猾で、全く信用のならない奴に見えるかもしれない。
でも、努めて前向きで、明るくて、苦労や努力を他人に見せるのを嫌うだけの、いい子なんだと思う。
お空の為に必死に動いていたし、仲間を想う気持ちはきっと強いんだと想う。


さとりもお空もこいしも、そんなお燐が大好きだし、ナズーリンだってきっと好きになってくれると思うんだ。



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